ローマ劇場〜サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会

諸事情で少しの間更新できませんでしたが、ご心配頂いた皆様ありがとうございました。Unoがちゃんとブログのお留守番をしてくれたので、いい子だったねと褒めておきました猫





さて、それでは久しぶりにローマの町巡りを再開してみたいと思います。

今回はテルミニ駅から歩いてすぐのところにある、共和国広場に面したサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会です。



ローマ サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会



ここは、なんといってもミケランジェロが設計したことで有名。またイタリアの国葬が行われる教会でもあります。1993年に亡くなった映画界の巨匠フェデリコ・フェッリーニ監督の葬儀も、この教会で行われました(巨匠自身は望んではいなかったようですが)。



この教会が創られたのは、ピオ4世の時代。ミケランジェロ晩年の1560年代の作品です。

ディオクレティアヌス帝が300年頃に建設した浴場跡の一角を利用しているため、この教会のファサードは、弧を描いた古代ローマ時代の壁面の姿そのまま。教会の外観および内部には、比較的新しい彫刻などがみられ、入り口の二つの扉には、斬新な表現の『キリストの磔刑』と『受胎告知』が浮き彫りされています。



ローマ サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会



堂内に入ると、まずその大きさに驚きます。

そして足を進めると、左右横に広がる身廊の大きさにさらに驚きます。

ミケランジェロは古代のイメージを壊さぬよう、ダイナミックな構造を考えたそうですが、この形といい、高い天井といい、他では見られない大胆な空間が広がっています。また、ふんだんに使われた色大理石が素晴らしく、華やかかつ荘厳な雰囲気の個性的な教会なのです。



この教会にはロレンツォ・ロット作と思われる『天使に囲まれた聖母』など、絵画の見所もいくつかありますが、今回は丁度パイプオルガンの演奏が行われていた為、その力強い音色に聞きほれ、思わずデジカメで動画を撮影しました。教会内でこのような情熱的で迫力のある演奏が聴けるとは...演奏が終った後には、周囲から拍手がおこりました。



手ブレがひどい上、せっかちにカメラを移動したため、大変見づらく恐縮なのですが、教会内部の雰囲気とパイプオルガンの演奏にご興味頂いた方はどうぞ!2分ほどの動画です。











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ローマ劇場〜サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会

ナヴォーナ広場の東側、程近いところにあるサン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会

興味深い彫刻で飾られた、時代の厚みを感じるファサードはジャコモ・デッラ・ポルタの手によるもの。そして、その名の通りフランスの守護聖人サン・ルイに捧げられた教会です。



ローマ サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会

外観の重苦しさとは逆に、三廊式の内部は光をたっぷりと取り込み、色大理石とストゥッコ装飾をふんだんに用いた豪華なバロック様式。その絢爛な装飾の中で、落ち着いた趣の木製の説教壇が印象的です。



ローマ サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会

1589年に完成したこの教会には、訪れる人が必ず足を向けずにいられない場所があります。中に入るなり目指すは、教会左手奥にあるコンタレッリ礼拝堂。ここでコインを入れ、照明を点けると現れるのがカラヴァッジョの聖マタイの物語を描いた傑作、『聖マタイの召命』・『聖マタイと天使』・『聖マタイの殉教』



ローマ サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会



『聖マタイのお召し』、いったいどの人物が聖マタイかと、今なお意見が分かれるところ。やはり画面左手のうつむいてお金を数える若者以外には考えられない、というのが私の印象。

カラヴァッジョの緊張感溢れる明暗技法でスポットライトを浴びた登場人物たち、そこに教会の窓から差し込む現実の光が重なり、絵はさらにドラマティックに。



『聖マタイの殉教』、この騒然とした悲惨な処刑の場面を描いた画面には、天才でいながら無頼漢、エキセントリックな画家カラヴァッジョの自画像が描かれています。



ローマ サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会

この3部作の中で、私が一番好きなのが『聖マタイと天使』。緊迫した空気に包まれたカラヴァッジョの宗教画の中では、比較的穏やかな場面。ふんわりと舞い降りる天使の姿で、福音書を執筆するマタイの奇蹟をロマンティックに表現しています。

この『聖マタイと天使』、実は前作が教会の不評をかったために描き直ししたといういわくのある第2作目の絵。その前作は現存しないのですが、写真で見る限り不評を買ったのも判らぬでもない。でもこちらのほうがカラヴァッジョらしい、とも感じる絵でした。



カラヴァッジョの聖マタイ3部作で知られるこの教会、ローマでカラヴァッジョを巡るならまずここから始めたい場所。他にもドメニキーノの『聖チェチリアの生涯』、フランチェスコ・バッサーノによる主祭壇の『聖母被昇天』なども見逃せないところです。



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ローマ劇場〜ナヴォーナ広場

ローマに来たら欠かさず立ち寄る場所のひとつが、このナヴォーナ広場。

地図を見ると、細長い楕円形をしたこの広場が、古代ローマ時代の競技場跡だということがよく分かります。ここは、今も昔もたくさんの人で賑わう、魅力的な空間なのです。



ローマ ナヴォーナ広場

広場を囲む美しい宮殿、ダイナミックな噴水、大勢の観光客とそれを目当てにあつまる似顔絵描きや大道芸人たち(季節や時間帯によっては、お客より商売人の方が多かったりして)。ベンチに座って、人間観察をしていると飽きることがありません。



ローマ ナヴォーナ広場

この広場には、有名な3つの噴水があります。北から『ネプチューンの噴水』、『四大河の噴水』、『ムーア人の噴水』。特に、四大河(ナイル川、ガンジス川、ドナウ川、ラプラタ川)を擬人化したベルニーニの典型的なバロック彫刻の噴水は、聳え立つオベリスクの存在感を圧倒的なものにしています。ただ、ここ2回ほどは洗浄中で、写真を撮れず。その作業を見ていると、これまたあっという間に時間が過ぎていくのですね。



ローマ ナヴォーナ広場 ネプチューンの噴水

それにしても、どうしてハトってこう彫刻の天辺にとまるのでしょう。シリアスな表情のネプチューンや荒々しい海馬も、ちょっと間の抜けた感じになります。



私がこの広場で一番気になるのが、バロックの奇才ボッロミーニが設計した、サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会。この教会、いつ行っても閉まっているし、もしや開かずの教会?ではないようですが、開いている時間は短いよう。こちらも修復が済んだのか、美しく生まれ変わっていました。



ローマ サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会



1657年に完成した、13歳で殉教した聖アネーゼのための小さな教会。楕円形の内部はギリシャ十字プランと書いてありますが、どんな感じなのかな。サン・カルロ・アッレ・クワットロ・フォンターネ教会を訪れてから、すっかりボッロミーニファンの私、とても興味があります。

ボッロミーニらしい微妙に湾曲したファサード、2本の鐘楼、ミケランジェロのサンピエトロ大聖堂クーポラのアイデアを取り入れたクーポラ、全ての構成が見事に調和し、そのダイナミズムで、この広場をさらに雄大でおおらかな雰囲気にしています。



お土産屋さんやレストラン、そしてカフェが並び、昼も夜も人々で賑わうこのナヴォーナ広場。ここはローマ屈指の劇場的空間。そして空を見上げると、天をつくオベリスクの先にも、ここでしか見れないローマの魅力的な空間が広がっていました。



ローマ ナヴォーナ広場





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ローマ劇場〜サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会

前回巡ったパンテオンの裏側からミネルヴァ広場に出ると、不思議な像(象)があります。



サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会

背中にオベリスクを乗せ、スクっと立つその象(エレファンティーノ)の姿はなんだか異教的。エジプトのオベリスクの上には十字架。そしてこの像のある広場に面して建つのが、ゴシック様式のシンプルなファサードを持つサンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会です。



サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会

ミネルバの上に(ソープラ)建てられた聖母マリア教会。もともと古代ミネルヴァ神殿があった場所に建てられた美しい教会なのです。1280年頃に建てられたこの教会、中に入るとまずその天井の色に驚きます。



サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会

星がまたたく夜空、ジョットのスクロヴェーニ礼拝堂のようなブルー、でもそれよりもっと明るい青でしょうか。ガイドブックにも書かれているように、ここはまさに美術館さながらに、たくさんの貴重な美術で飾られています。

ミケランジェロの『十字架を持つ復活のキリスト』をはじめ、カラファ家礼拝堂にはフィリッピーノ・リッピの『聖母被昇天』『受胎告知』など。そして私の一番のお気に入りはアントニアッツォ・ロマーノの『受胎告知』。清楚に描かれた聖母マリアと天使の間に、ミニサイズで描かれた寄進者一家の姿がなんだか微笑ましいのです。



アントニアッツォ・ロマーノ『受胎告知』

そして、ここに来て一番意外だったのが、フラ・ベアート・アンジェリコの廟墓があったこと。彼はフィレンツェのサン・マルコ教会に眠っていると思い込んでいたのだけれど...。そういえばここも、アンジェリコが所属したドメニコ会修道士たちが建てた教会でした。1455年、ローマで没したベアート・アンジェリコ。でも、彼の心はきっとフィレンツェのあの教会にあるはず、そう思うのです。



サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会〜フラ・ベアート・アンジェリコの廟墓





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ローマ劇場〜パンテオン

ローマ パンテオン

かなりの時を経たと思われるこの後ろ姿。これは、ローマ有数の観光名所パンテオンの裏の顔。今でも威風堂々たる姿を見せる表の顔とは異なり、こちらの表情は過去の栄光の遺物。でもその中にも力強さを留め、コリント式の柱が優美さをのぞかせています。



ローマ パンテオン

イタリアの歴史も美術もほとんど知ることなく、ローマを初めて訪れたのはかれこれ十数年前。その時、この建築物がいつ建てられたのかも、どんな時代を経てきたのかも知らなかったけれど、なんだかきっとすごいんだなぁと、友人と二人パンテオンを前に、ぽか〜んと眺めたことを覚えています。



ローマ パンテオン

基礎は深さ4.5mのコンクリート。この時代からコンクリートが使われていたのですね。

パンテオン【PANTHEON】の名はギリシャ語の『万神殿』。紀元前27年に皇帝アウグストゥスの養子アグリッパ(切妻にその名が残されています)の命で建てられ、一度火災で焼失。ハドリアヌス帝が再建し、現在の姿となりました。その後キリスト教会となり、現在はイタリア統一後の国王たちを祀る記念堂となっています。大理石を使った豪華な礼拝堂が並ぶ内部は、ルネッサンスの画家ラファエッロ・サンツィオの墓碑があることでも有名ですね。

でもここに来たら、やっぱり上を見上げたくなります。



ローマ パンテオン

ロトンダを覆うドームの天窓から降り注ぐ光。まさに劇場的空間です。

直径、高さ43.3mのこのロトンダ(円堂)。天上のドームはローマ随一の大きさだとか。

フィレンツェ大聖堂のクーポラを設計したブルネッレスキも、このドームから着想を得たと言われています。この完璧なフォルムは、ミケランジェロに『天使の業』とうならせらた、古代ローマの粋。

そしてパンテオンの風景に欠かせないのが、ロトンダ広場に建つオベリスクの噴水。



ローマ パンテオン

ダイナミックなバロック芸術溢れるローマの町に、しっくりと溶け込むパンテオン。

その姿は、バロック建築に負けぬほど力強い。改めて、ローマは偉大なり。





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2015年10月、大阪府豊中市ロマンチック街道沿
大阪府豊中市向丘3-11-49に
イタリアンカフェ&セレクトショップ
   Nostalgia dell'Italia
      (ノスタルジア・デッリタリア)
をオープン致しました。
イタリア輸入雑貨やジュエリー、絵本等の他にも
イタリアンカフェ&ランチをご用意致します。
是非お立ち寄り下さいませ。イタリア文庫併設♪

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オンラインショップBELLADONNAでも、皆様のご来店をお待ち申し上げております♪

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好奇心いっぱいのイタリア生活を綴ります。


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