ローマ劇場〜トッレ・アルジェンティーナ

トラステヴェレの教会巡りを終えた我々は、再びローマの町を北上します。

トラステヴェレ地区から、北へ戻るにはトラムNo.8に乗るのがおすすめ。



ローマ・トッレ アルジェンティーナ トラム

速いのはもちろん、私が乗車した平日のお昼頃はとても空いていたので、スリにあう心配が全くありませんでした。そのトラム8番の終点にあるのが、トッレ・アルジェンティーナ【Largo di Torre Argentina】、古代ローマ時代に建設された4つの神殿遺跡です。ここにあったポンペイウス劇場で、かのユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が暗殺されたといわれています。それにしてもローマを歩くと、こういう場所に何気に出くわすから楽しい。



ローマ・トッレ アルジェンティーナ

そしてもうひとつ、この遺跡はあることで、既に日本でも頻繁に紹介されている場所。そのあることとは、猫!ローマには約30万匹の猫がいるといわれ、そのうちの約12万匹は野良ネコなんだとか。ローマ市内や遺跡の中で見かける猫たちは、我々観光客の姿にも物怖じせず、それはもう堂々たる振る舞いです。そんな猫たち、ローマでは生きる文化財産なんだそうですが、悲しいことにやはり、捨てられたり虐待される猫たちがいるんですね。



ローマ・トッレ アルジェンティーナの猫たち

そんな猫たちが暮らすコロニーが、ローマにはいくつかあり、その最大にして最も知られたコロニーがこのトッレ・アルジェンティーナ。ここにはおよそ200匹前後の猫たちが暮らしていて、運営はボランティアによって行われ、その資金は主に旅行者が寄付する募金によるそうです。猫グッズの販売も行っています。

ちなみに、大の猫好きで知られるイタリアの大女優アンナ・マニャーニも、アルジェンティーナ劇場での公演の合間に、ここで大好きな猫たちと触れ合っていたとか。



ローマ・トッレ アルジェンティーナの猫たち

ここで、新しい家を見つける猫。別のコロニーへと移る猫。あるいはこの場所で生涯を終える猫。猫好きの一人としては、自由を愛する全ての猫たちが幸せに生きられることを願うのみ。



ローマ・トッレ アルジェンティーナの猫たち

私が訪れた午前中は中に入れませんでしたが、このお行儀良く座る猫ちゃんが、しっかりカメラ目線でサービスを。とってもかわいい子でした。



ポチっとクリック頂けるとうれしいです♪



にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ人気ブログランキングへ



ネコ好きの皆さま、ショップへのご来店もお待ちしております♪

イタリアンジュエリーとイタリア雑貨のオンラインショップ イタリアンセレクトショップBELLADONNA

ローマ劇場〜サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会

朝一番から、トラステヴェレ地区を散歩しながら教会巡り。

前回のサン・フランチェスコ・ア・リーパ教会を離れると少し人影もまばらになる地域を、ゆっくり歩きながらサンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会へ。



サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会

ここがそうなのかな?と教会と思しき外門をくぐると、白く清楚なファサードと少しアンバランスな古めかしい鐘楼が見えます。そして美しい花々が咲き、中央には腰をかけてくつろげる、穏やかな噴水のある中庭がありました。なんだか妙にしっくりと落ち着く空間、一目で気に入りました。



サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会

この教会は5世紀に創建された由緒あるものですが、改築を重ね、今観られるのは17世紀のものだということです。しかし地下に入ると、古代ローマ時代のクリプタを見学することもできます。

堂内は、朝の光をたっぷりと取り込み、すっきりとした色彩と仰視法の華麗な天井画によって、上品な空間となっています。



サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会

まず正面に見えるのはフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の初期プランを描いたアルノルフォ・ディ・カンビオ作バルダッキーノ。繊細で上品な彫刻を施した、まさに典雅で気品のある天蓋です。



サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会 モザイク画

そしてその天辺を見上げると、後陣を飾る青が美しいモザイク画をみることができます。このモザイクは9世紀のもので、ほのぼのとした背景や文様、そしてキリストや聖人たちが、黄金色と青色その他カラフルな色彩で表されて、モザイク好きは必見。



サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会

大きなざくろの形をしたブロンズの燭台も印象的。



サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会 ステーファノ・マデルノ

そしてその下には、ステーファノ・マデルノ作『聖女チェチリア』の彫刻が。音楽の聖人とされるチェチリアは2〜3世紀頃に生きた女性と言われています。彼女は、ローマ貴族の娘でしたが、キリスト教徒として純潔の誓いを立て、それを守ろうとし、迫害の末に殉教しました。

彼女の遺体はこの教会に納められましたが、教会の改築のために石棺の蓋を開けたところ、彼女の美しいままの遺骸が見つかったそうです。そして1600年、その姿をここに再現したのが、彫刻家ステーファノ・マデルノです。



サンタ・チェチリア・イン・トラステヴェレ教会 『聖女チェチリア』ステーファノ・マデルノ

観た瞬間、強い衝撃を受けました。ベルニーニの動的な芸術に触れた直後だっただけに、このぐったりとした体の重みすら感じられそうな彫刻の姿に、背筋が寒くなりました。聖女チェチリアはあらゆる刑でも死なず、最後には首を切られてなお3日を生き、亡くなったという伝説があるそうですが、この彫刻を観ると、そんな伝説も本当にあったような気がしてきます。



教会の外に出て、中庭でしばし初秋の風に当たり、ある種の感動をもってトラステヴェレを後にしました。





にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ人気ブログランキングへ





イタリアンジュエリーとイタリア雑貨のオンラインショップ イタリアンセレクトショップBELLADONNAイタリアンジュエリーとイタリア雑貨のオンラインショップ

ローマ劇場〜サン・フランチェスコ・ア・リーパ教会

さぁ、新しい月が始まります。

10月は割ときっちりと休みが取れて、週一ペースで美術館に行き、旅行もできたし、プライベートはかなり充実しました。それ以外のアレやコレやは全てリセットして、11月は勢いに乗って新しいことにチャレンジしたり、あるいは心のおもむくままに自由に過ごしたい。



さて、私のローマ美術巡り、“ローマ劇場”もサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会を出てから、長いあいだ足踏み状態でした。他に書きたいイタリアの町もあることだし、ここらで一気にローマを仕上げてしまおうと思います。



朝日を浴びて神々しく輝くサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会を出て、ぼちぼちと目覚め始める下町の風景を眺め、お店を覗いたりしながらサン・フランチェスコ・ア・リーパ教会へ。



サン・フランチェスコ・ア・リーパ教会ファサード

やさしいオレンジ色のファサードは、まだ比較的新しい印象を受けます。この教会の名の由来は、元々ここにあった礼拝堂にアッシジの聖フランチェスコが宿泊したことによります。その礼拝堂が教会に改築されたのが1231年で、17世紀後半に再建されたのが、現在のサン・フランチェスコ・ア・リーパ教会。



サン・フランチェスコ・ア・リーパ教会 礼拝堂

中に入ってみると、すっきりとしたシンプルな装飾の教会...と思ったのは一瞬で、各礼拝堂はやはりバロック的装飾に満ちていました。色大理石の柱や装飾は、どうしたらこんなに美しいマーブル模様がでるのか、と驚くほど豪華絢爛。



サン・フランチェスコ・ア・リーパ教会 アルティエーリ礼拝堂

この教会には、バロックの天才ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが晩年に表した『福者ルドヴィーカ・アルベルトーニ』が納められています。このルドヴィーカという女性は、1503年にローマで亡くなりました。その時、財産のすべてを貧しい人々に分け与えたことで、福者に列せられたのです。そして、彼女の彫刻をベルニーニに注文したのは、彼女の親類であった枢機卿パルッツィ・デッリ・アルベルトーニという人物。彼の婚姻後の姓から、ベルニーニの彫刻がある礼拝堂はアルティエーリ礼拝堂と呼ばれています。



サン・フランチェスコ・ア・リーパ教会『福者ルドヴィーカ・アルベルトーニ』

窓際の寝台に横たわるルドヴィーカに死が訪れ、その瞬間を天使達が見つめています。苦悶とも恍惚ともとれる表情、苦しみに乱れる衣服、ベルニーニの比類ない技が惜しみなく発揮された傑作です。この彫刻が完成したとき、ベルニーニは76歳、天性の才能は生涯衰えることがなかったようです。それにしも、ベルニーニは見せ方が本当に上手い。彫刻家としてはもちろん、演出家としても天才です。



そしてリーパ教会を後にし、次なる教会でさらに驚く彫刻に出会うこととなります。





にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ人気ブログランキングへ





イタリアンジュエリーとイタリア雑貨のオンラインショップ イタリアンセレクトショップBELLADONNAイタリアンジュエリーとイタリア雑貨のオンラインショップ

ローマ劇場〜サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会のモザイク

前回に続き、トラステヴェレにあるサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会を。内部に入るまでに、すでに味わい深いロマネスクのキリスト教美術を堪能した我々ですが、中に入ると再びその重厚な芸術への驚きに包まれます。



ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会内部

バジリカ様式の教会に入るとまず眼を奪われるのが天井。珍しいデザインの格子天井、その中央に描かれているのは、ドラマティックなドメニキーノ作【聖母被昇天】





ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会の後陣

そして朝の光がたっぷりと差し込むこの時間、キラキラと輝くモザイクに誘われ、奥へと進みます。アプシスに描かれた表現豊かなモザイクをアップで観てみると...





ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会の後陣モザイク

中央には金色に輝く【聖母子と諸聖人】が。この衣の表現は見事、特に聖母の衣装のデザインが非常に凝っていますね。玉座の宝石の描写も美しい、とても荘厳なモザイク画です。あとで本を読んで気づきましたが、キリストの手が聖母の肩にかけられているのですね。まるで守られるようなその仕草、そして若々しい聖母マリアはまるで妹か娘のように見えます。





ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会の後陣モザイク

このビザンチン風モザイクをさらに詳細に見ていくと、聖母子の頭上に描かれた図柄がなんとも面白い。これは何を表現しているのか?非常に抽象的ですが、なかなかユニークです。この辺りはこれからじっくりと調べてみたいところ。





ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会の後陣モザイク

そして、教会のモザイクによくみられるのがこの羊の絵。ここではキリストと12人の弟子を表していますが、この羊たちがいつも固い宗教画にほのぼのとした雰囲気を醸し出すのです。でもこうしてようく観てみると、結構分別顔なのですね。





ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会の後陣モザイク

さらにその下の部分と勝利門には【マリアの生涯】が表現されています。これは13世紀のピエトロ・カヴァッリーニ作で、チマブーエやジョットの絵画を彷彿とさせる描写力。実際彼らの世代に大きな影響を与えたとか。

また後陣の左奥にある礼拝堂には、7世紀の貴重なイコンが残されています。



さて、荘厳なモザイクを堪能したら、再びトラステヴェレの町へと歩き出します。





にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ人気ブログランキングへ





イタリアンジュエリーとイタリア雑貨のオンラインショップ イタリアンセレクトショップBELLADONNAイタリアンジュエリーとイタリア雑貨のセレクトショップBELLADONNA

ローマ劇場〜サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会

今日からいよいよローマのScuderie del Quirinaleで、カラヴァッジョ展が始まります。次回の訪伊では、折角なのでこの展覧会訪問を予定に入れていますが、さてどうなりますか。会期は2010年6月13日まで。



ローマを思い出したついでに、久しぶりに街めぐりを。

数回にわけて、トラステヴェレ地区にあるいくつかの教会をご紹介してまいります。



まずはテルミニ駅からバスH番に乗り込み、車窓からヴェネツィア広場の大仰な記念堂を仰ぎ、マルチェッロ劇場の古き美しき姿を眺めながら、テヴェレ川を渡ります。そして着いたところがトラステヴェレ。ソンニーニ広場でバスを降り、ツタの絡まる秋を感じる風景の中、西の方向へ歩いていくと、広場へ出ます。眼に飛び込んできたのは、印象的な噴水と、今まさに朝日を浴びようとする教会のファサード。朝一番のサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会の清々しい姿です。





ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会

この教会の創建はなんと4世紀。但し、現存の建物は12世紀に再建されたものだそうです。それでももう800年以上、こうしてこの場所に佇んでいるのですね。





ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会

なんといってもファサードが個性的。12世紀モザイクのフリーズ『玉座の聖母子』は、ランプを持った聖女が5人ずつ、聖母子を祝福するように左右を囲んでいます。とても温かみのある図像で、一目で好きになりました。上部破風部分にはフレスコ画が描かれているようですが、こちらは残念ながらかなり痛みが激しいようです。





ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会

そして教会の背後に堂々とした姿でそびえる鐘楼も、この教会建築の調和には欠かせません。ロマネスク様式の、どことなく異国的な雰囲気も漂う鐘楼にも小さな聖母子像が。ちゃんと小さな雨よけが付いているところが、なんとも微笑ましいのです。





ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会

そしてこの柱廊玄関をくぐると、教会の壁のレリーフに惹きつけられます。これらはいつの時代のものなのか、古代?あるいは中世のもの?所狭しと飾られたたくさんのレリーフ、なんとまぁ素敵な味わいがあるのでしょうか。





ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会

そのあくまで素朴な表現は一つ一つ眺めても、飽きることがありません。

とはいえ、まだまだ観るべきものがたくさんあるこの教会、先へ進むとしましょう。

次回は教会内部をご紹介いたします。





にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ人気ブログランキングへ





イタリアンジュエリーとイタリア雑貨のオンラインショップ イタリアンセレクトショップBELLADONNAイタリアンジュエリーとイタリア雑貨のセレクトショップBELLADONNA

| 1/4PAGES | >>


LOGO_GATTOELUNAの.jpg

2015年10月、大阪府豊中市ロマンチック街道沿
大阪府豊中市向丘3-11-49に
イタリアンカフェ&セレクトショップ
   Nostalgia dell'Italia
      (ノスタルジア・デッリタリア)
をオープン致しました。
イタリア輸入雑貨やジュエリー、絵本等の他にも
イタリアンカフェ&ランチをご用意致します。
是非お立ち寄り下さいませ。イタリア文庫併設♪

イタリアンジュエリーとイタリア雑貨のオンラインショップ イタリアンセレクトショップBELLADONNA
オンラインショップBELLADONNAでも、皆様のご来店をお待ち申し上げております♪

AVANTI.JPG
イタリアで暮らすように旅したいを実現。
好奇心いっぱいのイタリア生活を綴ります。

LOVE ITALIAN
イタリアで暮らしたい!を実現しませんか?
ボローニャ滞在&語学レッスンご紹介


calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

profile

search this site.

others

mobile

qrcode